こんにちは。
ピストン西沢は「みんなのモーターショー」略して”みんモー”を主宰しています。
この「みんモー」は自動車の動態展示がウリで、西沢が知る限りこれ一つしかありません。ようするにクルマを解説しながら、実際に乗ってみて、結構ハデなパフォーマンス走りを見せるというのがそのすべて!
今回も『オートサロン2018』で大観衆の前で走らせたので、そんなお話をしましょう。
そもそも今のクルマが車輌の制御が沢山入っていて、素の状態はほとんどわかりません。でも、”みんモー”ではそれをできるだけ解除して、素の状態に近いところで振り回すことによって、クルマの本来の動きを見せるんです。
中にはこれは制御が入ってないと、危なくて乗れないなぁ(笑)ってのもあって、それはそれで色々わかることもあるんですよ。せいぜい7~80キロで何が分かる?って言っても、そもそもそのくらいのスピードレンジで危ないようじゃ、150キロだともっとピーキーでしょ。
昔F1のタイヤはなぜ今時13インチなんですか?ってF1のタイヤエンジニアに聞いたことがあります。13インチってホイールも小さいし、だからブレーキも小さくなるのに、それを使い続けるのは当然わけがあると思ったから…というより、せめて15インチくらいにしたら、見た目ももっと良くなると思ったわけだ(笑)。
そうしたら大きな体に優しい目をした、有名エンジニアはこういった。タイヤを薄くすると動くが早くなって、F1ドライバーでも対応できなくなる!へ?それはどういうこと?ようするにサスペンション代わりのゴムのたわみが、色々な動きをダルにして、人間が対応する間を作っているのに、そこのたわみをなくすと、反応がシャープすぎて、人間がついていけなくなるんだそうだ。
ちなみに絶頂期のM・シューマッハをもってして、15インチタイヤだとスピンしまくったそうだ。まぁ、動きがピーキーになると、気も抜けないし、第一そんな危ないクルマじゃ一般道で乗れないでしょ?そこが絞り切れないヤツは、電子制御で本性を抑え込んでるってわけです。
そんな中”みんモー”で感心したクルマは沢山あるんだけど、ここで2台あげておくと、まずは日産GT-R。今年の動画のリンクを貼っておくけど、このクルマはやっぱりすごい。
サーキット向けの一番ハードな仕様でGT-R NISMOを走らせたんだけど、重量配分の良さ、剛性の高さ、エンジンのパワーの出方…こういった所が随所に出た映像になってる。このクルマは機会にコントロールされるクルマなんだけど、逆に人間がコントロールもできるんだよね。いつも冗談でいうんだけど、カーチェイスやったらGT-Rが最速。絶対追いつかせない自信あり(笑)
もう一台はメルセデス AMG E63 S 4MATIC。612馬力のV8搭載で、Eクラスらしい豪華なセダンなんだが、巡行をゆったり楽しむだけのクルマではなかった。色々儀式をこなすと、なんとメーターコラムにDRIFTの文字が! そう!!!このクルマは普段4駆なんだが、こうすると後輪駆動に早変わりして、ものすごい角度をつけて安定したドリフトをこなすのだ。
まあ、こういう遊びを取り入れてるだけなのかもしれないが、それでも完成度は素晴らしい。このモードで峠を走ってみたいもんですな。
ということで、こういったハイパワー車に欠かせないのが高品質なオイルということで、今回のみんモーに登場したクルマには、必ずといっていいほど100%化学合成の高負荷に対応したオイルが入っている。ただし、それはメーカー基準の想定での話。サーキットや普段からぶっとばす人には、一段上のガルフオイルをおすすめしておくよ~!