ギヤーオイルは大きく分けると「産業用」と「自動車用」に分類されます。
最も過酷な条件で使用されるのは自動車用のギヤーオイルで、開発には産業用とは比べものにならないほど高度な技術力が要求されます。
自動車用のギヤー油は乗用車をはじめトラック、バス、建設機械、農業機械などの歯車および軸受の潤滑油として幅広く使用されています。
自動車用ギヤー油の使用される箇所は下記のとおりです。
1.マニュアルトランスミッション
2.デファレンシャル
3.ステアリングギヤーボックス(パワーステアリングを除く)
4.農業用トラクターのトランスミッションや湿式ブレーキ、油圧作動油としての共用潤滑
特に最近の車では高性能、高出力化が進んでおりますので、ギヤーオイルの要求性能も年々高い数値となっています。
さらに、オイル量を少なくする傾向も出てきました。
ギヤーオイルの代表的な役割は歯車(ギヤー)を保護することです。
この性能を発揮するためにはベースオイルだけでは役不足ですので数々の添加剤が加えられます。
1.極圧性 ・・・・・・・・・ ハイポイドギヤーなどでは接触面圧が高く速度も早い
2.熱安定性 ・・・・・・ 速度の数値と同じだけ油温が上昇する
3.酸化安定性 ・・・・ 高温により酸化が促進されスラッジを生成したり粘度変化を起こす
以上の基本性能を維持すると同時に下記のとおり、ギヤーオイルにも使用環境温度に応じた適切な粘度を選定しなければなりません。
ギヤーオイルの粘度分類は下記のとおりです。(80 と 85 は 98 年7月に新たに追加)
「70W」 「75W」 「80W」 「85W」 「80」 「85」 「90」 「140」 「250」
上記の粘度数値はシングルグレードの場合です。
最近ではマルチグレード化が進み、これらの数値をハイフンでつなげたマルチタイプのギヤーオイルが主流となっています。
代表的な例では、「75W-90」「80W-90」「85W-140」などです。
歯車の保護、軸受けの損傷および騒音防止には高粘度油(85W-140)を使用する方が有利ですが、伝達効率の低下や冷却効率、給油性などのデメリットもありますので、使用箇所に応じた適切な粘度のギヤーオイルを使用してください。
▲ Top へ
FAQ インデックスページへ戻る |