エンジンが適正温度(水温 80゚C)の時、適正油温は水温より約 10゚C ほど高い 90゚C を理想とします。
しかし実際の使用では若干の誤差があり、比較的高い温度を示す場合があります。
100゚C 程度であれば問題はありません。ただし常時 130゚C 以上を示す場合はオイルクーラーの装着が必要です。
車両メーカーのエンジン設計者は通常使用の範囲で油温が 90゚C 〜 100゚C になるように設定し、オイルメーカーの品質設計もこれに合うように作られています。
したがって、油温が異常に高くなった場合には無理な走行を避け、静かな運転を心がける必要があります。
これは、エンジンに負荷をかけずに油温を下げる効果があるからです。
油温は水温と密接な関係にあり、水温が上昇すればこれに正比例して油温も上昇します。
さらにエンジンをチューニングした場合に、たびたび油温の上昇が見られますので、油温を下げる対策として次の方法を選択してください。
1.オイルポンプの強化 ・・・・・・・・・・・・・・ オイルの吐出量の増量
2.オイルパンにフィンを付ける ・・・・・・ オイルを走行風で冷却する(空冷エンジンと同じ原理)
3.オイルクーラーの取付 ・・・・・・・・・・・・ オイルを走行風で強制冷却する
参考までに、レーシングカーには必ずオイルクーラーが装着されています。場合によっては、ミッションやデファレンシャルにもオイルクーラーを付ける場合があります。
油温が異常に上昇してしまった場合のエンジンオイルに対する影響を列挙します。
1.熱による酸化劣化が進む
2.オイルの粘度低下
3.高温スラッジの発生
これらはエンジンにとってはたいへん有害であり、直ちにオイル交換を実施して上記の油温上昇を抑える対策をする必要があります。最近登場した「合成油」は熱に対する抵抗力も強いですので、鉱油から合成油に変更してみる方法もあります。
さらに、ターボ車の場合は特に油温の上昇が考えられますので、ターボ車をさらにチューニングした場合は充分に油温を下げる対策をする方法をお奨めします。
また、夏場の気温の高い時期にはさらに油温上昇に対する配慮は必要で、スポーツドライビングを趣味とするドライバーには要チェックの項目です。
通常の一般市販車には油温計が標準装備されていませんので、取付は正しい位置に信頼できるショップで行うべきです。
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