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本当です。
これはエンジン、ミッションやデフなどのオイルが使用されているところには必ず「オイルシール」が使用されていますので、古い車に合成油を使用するとここからオイル漏れを起こすことがあるのです。
ただし、古い車といってもある程度年代をチェックする必要があります。
合成油は 1980 年代になってから自動車にも使われはじめましたので、オイルシールを作る時に使用されるゴム原料も「合成油」に耐えられる材質に変更されています。
つまり、1980 年代以降の車であればほとんどオイル漏れの心配はないわけです。
もし、ご自分の車が 1960 年代の車でオーバーホールの経験がない場合などは要注意です。 古い車のオイルシールは合成油に耐えられる素材を使用していなかったわけです。
古い車でもオーバーホールをして、オイルシール類も交換していればそれほど心配する必要はありません。 なぜなら、最近になりオイルシールを入手するわけですから、新しい素材のゴム材料に変更されている可能性が高いからです。
自動車用のエンジンオイルなどには「アルファ・オレフィン」(PAO)や「エステル」が使用されます。 鉱物油ではまったく問題にならなかったゴム材料は、これらの合成油では耐えられません。
アルファ・オレフィン ・・・・・・ ゴムを収縮させる(固くなり体積が少なくなる)
エステル ・・・・・・ ゴムを膨張させる(体積が増加してブヨブヨになる)
合成系のエンジンオイルは「POA」を主成分として作られる場合が多いですので、オイル漏れが起こる可能性がたいへん高くなります。
しかし、購入した合成油の主成分はなかなか分かりにくいのが現状です。
カタログなどに明記されている場合には、上記の現象をよく把握して使用してください。
信頼できるメーカーであれば、ユーザーの問い合わせにも応じてくれますので、オイルメーカーに問い合わせするのも一つの方法です。