みなさまの疑問&質問にニャルフがお答え。
オイルの事を中心に、クルマに関する「あんな事」「こんな事」を掲載中!
お役に立つ情報が満載です。
「スーパーチャージャー」は「ターボ」より歴史が古く、すでに戦前にはレースカーに採用されていました。 スーパーチャージャーとターボの決定的な違いは、ターボが排気エネルギーでタービンを駆動するのに対し、 スーパーチャージャーはエンジンの動力でコンプレッサーを動かします。
一番古いタイプは「ルーツ式」で、その後下記のようなタイプが発明されています。
・スクロール式 ・・・・・ 二つの「渦巻」状の羽で空気を圧縮する(VW が実用化)
・スクリュー式 ・・・・・ 二つのねじれた棒状の部品で圧縮する(MAZDA が実用化 = リショルムコンプレッサー)
・排気脈動式 ・・・・・ 排気ガスの脈動で吸入気を圧縮する(MAZDA がディーゼルで実用化)
いずれの方式もすべて「コンプレッサー」であり、目的はより多くの混合気を吸入側にむりやり押し込むものです。
さて、機構的な要因からオイル面を見てみますと「スーパーチャージャー」の方が「ターボ」に比べて、「熱」に対する配慮は少なくなります。 つまり過吸機の熱害はターボより少なくなりますが、耐熱性を高めてある「ターボ」用オイルは最適なオイル、といえます。
最近のオイルメーカーは「NA」用と「ターボ」用とを分けて品揃えしているケースが多くなりましたが、スーパーチャージャー専用のエンジンオイルはまだ登場していません。
NA 用オイルでも高品質なオイルを選定していればそれほど心配することはありません。 耐熱性に強い「合成油」を選ぶのも一つの方法です。
つぎに粘度グレードではメーカー指定の物を基本にして、あまり大きく外れない粘度を選んでください。