0W-20 または 5W-20 指定車に Gulf ARROW GT30 (0W-30) を使用しても問題ありません。

現在の車両メーカーは省燃費性能を前面に押し出し、エコカーを訴えて二酸化炭素の削減にも貢献しています。

燃費向上技術の一つにオイルの低粘度化がありますので、0W-20 や 5W-20 の車が増加しています。

低粘度油の欠点は油膜強度に劣るため、エンジン摩耗の心配がありますが、エンジン側から金属素材の変更や表面強度アップの加工などの対策を充分にしていますので、あまり心配する必要はありません。

Gulf ARROW SERIES は PAO + Ester の全合成油ですので、鉱物油や部分合成油よりも一段上の高性能油です。長所はやはり耐摩耗性能が優れる点です。

欠点としては高温側粘度 (ハイフンの右側数字) が 30 ですので、低粘度油の 20 よりも高温時の粘度が高く(硬く)なるため、燃費性能が若干不利になります。

エンジンに対する保護性能については 0W-20 や 5W-20 よりも油膜強度が高いですので、優れた耐摩耗性を発揮します。

オイルの交換時期については合成油は鉱物油よりもロングライフが可能ですので、交換基準を延長することができます。
例えば、鉱物油で 3,000 Km の場合、ARROW GT なら 5,000 Km などです。

当社の燃費実車テストでは、5W-20 と比較しても燃費の悪化はありませんでした。
また、5W-20 との比較でもレスポンス低下はまったくありませんでした。

ワンポイント・アドバイス：
低粘度油は別名、省燃費油と呼ばれていますが、0W-20 や 5W-20 を指定されている車以外への使用は
避けてください。

エンジンがすぐに壊れることはありませんが、急にオイル減りが激しくなったり、エンジン内部摩耗が進行して
エンジン騒音が大きくなったりします。

低粘度油を買い求める場合は必ずご自分のお車の取扱説明書をお読みになり、粘度グレードを
必ずお確かめください。